中倫日本商事仲裁協会(JCAA)で被申立人を代理して全面勝訴
中倫日本商事仲裁協会(JCAA)で被申立人を代理して全面勝訴
中倫事務所は、日本商事仲裁協会(JCAA)のOEM契約紛争仲裁案件において、被申立人である中国国内のスマートウェアラブルバンドメーカー(「依頼人」)の代理人として、相手方の請求事項すべてが棄却された仲裁判断を勝ち取りました。
本件仲裁案件は、日本の電子機器販売業者(「申立人」)が、依頼者が申立人と締結したOEM契約において合意の納期内に、合意の仕様の製品を納品しなかったとして、依頼者に対し、前払金の返金および高額な直接・間接的損失の賠償を求めて申し立てたものであります。 本件仲裁案件は、両者間のOEM契約に基づき、JCAAが仲裁機関となり、準拠法は日本法、仲裁言語は英語で、日本の東京で行われましたが、国際仲裁手続がコモン・ローの訴訟手続の影響を受けることから、証人証言や仲裁における弁護士の力量が試されるところもあり、特に当事者が選んだ仲裁人が米国人弁護士であったため、このような傾向は特に顕著でありました。
本件仲裁案件が異なる法域に及び、多言語が絡む複雑であったことから、中倫上海事務所と東京事務所が緊密に協力し、東京事務所のパートナー李美善弁護士と、上海事務所のパートナー趙昱東弁護士が中心となって、依頼者にリーガルサービスを提供しました。 中倫の弁護士は、緻密な証拠収集作業、4回にわたる答弁、1回の証人尋問を経て、本件仲裁案件の完全勝利を勝ち取りました。